経皮的マイクロウェーブ凝固療法:

  percutaneous microwave coagulation therapy (PMCT)

 

 PMCTは直接的腫瘍壊死効果,腫瘍血管構築の破壊,局所温熱効果を有するマイクロ波電極を経皮的に腫瘍内に刺入する新しい局所療法である。肝表近傍の腫瘤に対しては腹腔鏡下にも施行可能である. 1996年4月より保険適応が認められたこともあり,近年多施設で施行されるようになっている. PMCTの利点は針状電極の周辺が確実に凝固壊死に陥る点であり, PEITの問題点の一つであったエタノールが結節外の脈管に流出することによる不十分な効果,あるいは副作用の出現という欠点もなく,被膜内外浸潤巣においてもその壊死効果は強力である.治療法の原理から凝固壊死が及ぶ範囲は直径2cmと限局されて, PMCT単独による適応としては腫瘍径2 cm以下の肝細胞癌となる.しかしながらTAE, PEITとの併用を工夫することにより,さらに大きな腫瘤に対しても効果が期待でき,今後小肝細胞癌に対する治療法の中で適応を拡大していくものと思われる.