UDCAのIFNとの併用療法

 

 アメリカのO'Brianらは,早くよりUDCAのIFNとの併用療法の結果をアメリカの学会で発表し, UDCA併用群の方が成績が良いということで注目されていたに最終的にはC型慢性肝炎(肝硬変例を含む)48例にIFN-α単独投与(300MU,週3 |S|), 37例にUDCA 600 mg/日を併用し,9ヵ月の治療後6ヵ月経過観察をした結果をまとめた.その結果, UDCA併用群で治療終了時および6ヵ月後のトランスアミナーゼの正常例の比率が有意に低かったとの結果を示したものの, IFN単独群が高齢でかつ肝硬変合併率が有意に高い結果となり,また二重盲検ではないという点からも正当な評価のできないデータとなってしまった.

 

 イタリアのAngelicoらは,C型慢性肝炎18例にIFN-α2a 6MU を週3回,6ヵ月投与し,16例ではこれに加えてUDCA 10 mg/kg (600 mg/日に相当)をIFN投与開始0.5ヵ月前より終了丿力片後まで併用した.その結果,投与終了後にGPT値が異常値になるスピードが正常上限およびその3倍の値で比較しても, UDCA併用群で有意に緩徐になると報告している.また,投与前と投与3ヵ月後の肝組織所見を比較すると,UDCA併用群でのみ有意な門脈域炎症所見の軽快がみられたと報告している.ちなみにウイルス量には両群で差はみられていない.

 

 フランスのBoucherらは,C型慢性肝炎42例にIFNα2b3~5MUを週3回,6ヵ月投与し,38例ではこれに加えてUDCA 10 mg/kg (600 mg/日に相当)をIFN投与開始より終73ヵ月後まで併用した。その結果,投与中止6ヵ月でのGPTの異常率がUDCA併川群(59%)で単独群(29%)に比し有意に低かったが,投与中止12ヵ月では差がみられなくなったと報告している.なお,ウイルス量および投与前および投与中止6ヵ月後での肝組織所見の比較では,両群で差がみられなかったと報告している.

 

 最近,わが国のUDCAのIFNとの併川療法の報告がみられる.田中らは,C型慢性肝炎26例にIFNα2a 6MU を連日投与2週と週3回投与を22週行い,26例ではこれに加えてUDCA 600 mg/日をIFN投与開始より終了後48週まで併用したぼ.その結果,投与中止48週までのGPT値,ウイルス量は両群で差がみられていない.しかし, partial responder ではUDCA併月]群でGPTの有意な低下がみられ,24週後のウイルス陽性患者に占めるGPT正常例の比率がUDCA併用群で高かったと報告している.

 

 木曽らは,C型慢性肝炎40例にIFNα2a 6MU を連日投与2週と週3回投与を22週行い,40例ではこれに加えてUDCA 600 mg/ 日をIFN投与開始より終了後24週まで併用した14).その結果, IFN終了時および24週後のGPT正常化率およびウイルス陰性化率は両群で差がないが,24週後のHCV reactivationの率(原文通り)がUDCA併用群で有意に低かったと報告している.

 

 DDW (Washington DC)で2題のUDCAのIFNとの併用療法の発表があった.アメリカのAbdelmalekらはC型慢性肝炎14例にIFNα2b3MUを週3回,6ヵ月投与し,16例ではこれにUDCA 13~15 mg/kg (約750 mg/日)を併用した。その結果,投与後6ヵ月では全例でウイルスが陽性で,両群で組織学的な差もみられなかったと報告している.