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エコノミスト

 

 

 150年以上の伝統を誇るイギリスの週刊誌。事実と統計重視の客観的報道姿勢と、英国風の格調高い文体とで知られる。またタイムリーな報道ゆえ、週刊誌の体裁をとっていながら、しばしばニュースペーパーと称されることも本社はロンドン。世界6か国で印刷され、読者の80%は海外。企業トップ、政策決定者、ジャーナリスト、研究者らに愛読されている。発行部数は全世界で74万部。

 

 1843年、スコットランド出身の帽子職人で後に下院議員となるジェームズ・ウィルソンによって創刊された。ウィルソンはアダム・スミスを信奉するリバタリアンであり、重商主義による統

制や独占を批判し自由競争を主張する立場にあった。創刊以来、第二次大戦期(1939~45)まで、エコノミスト誌は一貫して政府の経済統制に反対する立場をとってきた。

 

 かの古典主義経済学者J・S・ミルも編集者のひとり。3代目編集長ウォルター・パジョットの時代に従来の経済問題専門誌から政治論評を含む総合誌へと発展し部数を伸ばした。

 

 戦後は福祉国家型の政策も認める立場へと論調を変え、また文体も以前よりはやさしくなり読者層を拡大した。これをエコノミスト誌の「タイム化」として古き良き英国調を懐かしむ声もある。タイム誌、ニューズウィーク誌と比べて、エコノミスト誌のもう一つの特徴は、すべての記事が署名なしの匿名記事であることである。文体は英語に慣れていないとやや難しく感じられるが、アメリカとは異なるヨーロッパの視点を知るためにはよい情報源である。