REOLYSIN(IV期非小細胞肺がん治療薬):Oncolytics Biotech社がフェーズⅡ試験データ公表

Oncolytics Biotech社は本日、KrasまたはEGFR活性化腫瘍を呈するIV期の非小細胞肺がん(stage IV non-small cell lung cancer ;NSCLC)患者を対象に、カルボプラチン(carboplatin)とパクリタキセル(paclitaxel)との併用による『REOLYSIN』の有効性を調査した、フェーズⅡ試験の更新データを国際肺癌学会(International Association for the Study of Lung Cancer )で提示したことを発表しました。

今回提示されたデータには、最良効果(best response)、無進行生存率( progression free survival ;PFS)、1年間の生存率(one-year survival)、数多くの分子異常に関連する有効性データが含まれています。同テータは、評価可能な被験者36名のうち20名(56%)が1年以上生存したことを示しています。EGFR変異または増幅( amplification)のみを呈していた13名の患者では、そのうち9名(69.2%)が1年以上生存しました。また、BRAFおよびEGFR増幅を呈していた4名の患者は、その全員が1年以上生存しました。

OncolyticsのCEOを務める Brad Thompson氏は次のように述べています。
「有効性のある特定のバイオマーカーの存在に関連したデータを報告したのは今回が初めてです。同データは、Ras活性化経路とともに最良効果と患者の生存率を含んでいます。試験に参加した患者数は比較的少ないですが、腫瘍タイプに基づいた癌治療の個別化に焦点を置いた今回の試験データは非常に重要なものになるでしょう。我々は現在実施中の数多くの試験で特定のバイオマーカーの役割に着目し、そこで得られたデータに基づいて、無作為臨床試験を開始する予定です。」

部分反応(Partial response )、安定型疾患(stable disease )、進行性疾患(progressive disease )を呈する患者を対象に、パクリタキセル 175 mg/m2 とカルボプラチン AUC 5の3週間1回投与とともに、REOLYSIN (3 x 1010 TCID50)の1日1~5回静注投与を行いました。同治療法は良好な忍容性を示しました(副作用が少ないということです)。

また、肺扁平上皮癌( squamous cell carcinoma of the lung ;SCCLC)の患者を対象に、 carboplatin と paclitaxelとの併用による REOLYSIN 静脈投与の有効性を調査したフェーズⅡ単群臨床試験データも公表されました。これは2013年10月22日にボストンで開催された分子標的および癌治療AACR-NCI-EORTC国際会議で提示されたものと同じです。

米国がん協会( American Cancer Society )によれば、新たに診察される肺がん事例は約228,190件であるとのこと。すべての肺がんの85~90%が非小細胞肺がんに分類されます。ちなみに、扁平上皮癌(squamous cell carcinomas )はすべての肺がんの25~30%を占めます。肺癌は今のところ、男性と女性の両方で癌による死亡の第一原因になっています。2013年に肺癌で死亡する米国人数は159,480人と予測されており、これは癌死亡の27%になります。