肥満が乳癌細胞増殖と腫瘍サイズに関連

女性の肥満状態が乳がん細胞の増殖率と腫瘍サイズを決定するかもしれないことが、新たな研究により明らかになりました。これに関する論文は『Breast Cancer Research』に掲載されています。

肥満は閉経後(post-menopausal )女性における乳癌の最も大きなリスク因子であると、ニューオーリンズの Tulane School of Medicine 研究員は述べています。

8万人以上の登録看護師のJAMAに掲載された前回の試験結果に基づくと、18歳を過ぎてから体重が55ポンド以上になった女性では、乳がん発生リスクが50%増加していることがわかりました。

しかし、とくに腹部肥満(abdominal obesity)と、その脂肪幹細胞や乳癌との関係は、今まで研究されてきませんでした。

そのため、研究チームは脂肪吸引術( liposuction)を受けた24名の女性から脂肪幹細胞を採取し、さまざまな細胞株( fat stem cell lines )を作製してそれらを分析しました。

各女性から得た特定の幹細胞株は腹部から採取したものであり、別の幹細胞株は腹部以外のところから採取したものです。

比較を行うため、肥満女性とスリムな女性(太っているかどうかは肥満度指数[BMI]で判断)の両方から腹部の細胞を採取しました。

乳癌細胞とともに脂肪幹細胞を研究室で培養しました。その次にこれらの細胞をマウスの乳腺(mammary gland)に注入しました。その結果、肥満女性では癌細胞数と腫瘍サイズが増加することと、この傾向は腹部脂肪から得た細胞で特に顕著であることがわかりました。