花粉症に効く漢方薬:苓甘姜味辛夏仁湯

花粉症は戦後の杉の植林により花粉量が増え、それに加えて食生活の変化や大気汚染が原因で発症者が増えたといわれますが、今や国民病の様相さえ呈しています。花粉症の薬は数多く開発されていますが、眠気が来るために使いにくいという人も多いです。漢方薬の場合、こうした眠気が来ないので非常に使いやすい。

代表的な花粉症の漢方薬は小青竜湯(しょうせいりゅうとう)です。一般的に漢方薬は即効性がないと思っている人が多いですが、小青竜湯は即効性のある漢方薬の一つです。小青竜湯に含まれる麻黄エフェドリンという成分は低分子であり、飲んですぐに吸収されます。血中濃度は飲んで10分ほどで上がり始め1時間でピークとなります。

小青竜湯は胃腸が弱い人の場合、胃もたれや食欲不振、また動機などが出現することがあるので、その場合には中止しなくてはなりません。花粉症に効果を発揮する麻黄が原因なのですが、麻黄を含まない花粉症の薬に苓甘姜味辛夏仁湯(リョウカンキョウミシンゲニントウ)があります。麻黄を含まないために、のみやすく、胃腸にもやさしい薬です。

春になって花粉症の症状が始まってから小青竜湯を飲み始めても10分で聞きますが、花粉症の体質そのものを改善しようと思ったら、花粉の時期が終わっても漢方薬の服用を続けることをお勧めします。継続して漢方薬を飲むことで少しずつ体質が変わってきます。その場合に使う漢方薬は人それぞれですが、その人の弱い所を見つけて、そこを補うような漢方薬を服用して治療します。